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女性の視点による検討会開催

2017/07/10

国土交通省海事局は6月30日、第一回「女性船員の活躍促進に向けた女性の視点による検討会」 (座長=早稲田大学法学学術員教授)を設置し、女性船員の活躍促進に向けた検討会に着手した。 これは、同日公表された「内航未来創造プラン」の具体化の一環として設置されたもの。 同検討会では今後、女性の視点から女性船員の活躍促進に向けた提案をとりまとめることとしている。

同検討会設置の背景として、内航海運業界においては、船員の高齢化が顕著であり、高齢船員の退職 に伴う将来的な船員不足が懸念されている。そのためトラック業界などと同様、積極的に女性を 受け入れるための環境整備を図っているが、内航業界においては、女性船員の比率はわずか2%に とどまっており、必ずしも女性船員の就労が促進されている状況とはなっていない。

このため、今後の労働力人口の減少を見据え、まずは女性の視点により、船員や船員になろうとする者 、海運事業者それぞれの立場から課題を整理し、有職者の意見を聞きながら、女性船員の活躍促進に 向けた提案をとりまとめることとしたもの。

今回の検討会では事務局から、女性船員の現状などについて説明。その後、女性が船員として就業する ための課題について、実際に船員として就業している者、およびこれから船員になろうとする者の視点 から、今後、女性船員が活躍するために必要あるいは有効と思われる点など、実際に女性船員を採用 している経営者や会社において配乗業務を行っていた担当者の視点から、女性船員を積極的に活用する ための課題などがピックアップされ、問題意識の共有が図られた。 今後のスケジュールについては、10月に2回目を開催して課題の整理を行い、来年1月を目途に3回目を開催し、「検討会からの提案とりまとめ」を行う予定だ。その上で、これら女性の視点からとりまとめられた提案を基に、関係者を交え、その実現に向けた具体策を検討することとなっている。
内航海運新聞社 平成29年(2017年)7月10日より
海運業界の代表として、経営者側からの委員として、協同商船㈱の代表取締役専務 福田正海が出席